旧西本組本社ビルUPDATED
(登録有形文化財 第30-0042号)
http://www.nishimoto-jp.com/index.htm

1980年代、日本建築学会を中心に全国規模で明治・大正・昭和初期の建造物調査が行なわれました。当ビルは、日本建築学会大正昭和戦前建築調査小委員会による「現存する大正昭和戦前建築調査」(トヨタ財団助成)の結果としてまとめられた報告書「新版 日本近代建築総覧」日本建築学会編/技報堂出版(1983)のリストにも収められています。


2000年3月10日作成 2009年6月8日改訂
(c) Shin-ichi Nishimoto and Naoko Nishimoto, all rights reserved.

西本ビルの掲示板は迷惑メールが多くなってきたため、一時閉鎖させていただきます。


西本ビルは現在、小野町デパート様にお使いいただいております。

うつわのあるライフスタイル 小野町デパート
http://www.onomachi.jp/main/?page_id=2
〒640-8224 和歌山市小野町3-43 西本ビル


レンタルスペースのご案内
"Space 2410"

和歌山市駅のそば、昭和初期近代建築の中にあるスペース。
"Space 2410" は登録文化財となった旧西本組ビル(現西本ビル)にあります。2002年秋より企画展などを行っていますが、レンタルスペースを始めています。
ジャンルは問いません。美術・クラフト・花・書の展覧会はもちろんのこと、試写会、ファッションショー、パフォーマンス・・・各種イベントもOK。新製品の撮影や発表・販売などにも御使用ください。自由な使い方の御提案をいただけたらと思っております。

お問い合わせ先:"Space 2410"
〒640-8224 和歌山市小野町3-43 西本ビル
TEL: 073-425-1087
FAX: 073-425-1087
(西本ビル内 「小野町デパート」別所さん)

こちらから直接、お申し込みもできます。


General view around Nishimoto Building by QTVR Panorama旧西本組本社ビル屋上からの眺望(QuickTimeVR Panorama)

:このQTVR Panoramaを見るには QuickTime Plug-inが必要です。


昭和初期からの長い年月を刻んだビル

本建築は昭和2年(1927年)頃に建造されました。
全体としてはルネサンス様式を踏襲し、エントランスに設えられた石製のペディメントとそれを支える円柱が目を引きます。第二次世界大戦時、空襲で焼け野原となった和歌山市内にぽつねんとこのビルが建っている写真が残されており、永く周辺のランドマークだった時期がありました。
現在は南海和歌山市駅周辺(徒歩5分)の建て込んだ地域の中で半ば埋没していますが、背丈ほどもある縦長の上げ下げ窓や煉瓦タイル貼りの外壁、そして何よりも玄関の構えがやはり周囲に圧倒的な存在感を伝えています。上記の書籍「総覧」には、和歌山市内で総数33棟の名が連ねられていますが、今日までにその多くが取り壊されてしまいました。「旧西本組本社ビル」は近代という時代の、経済を支えてきた建設業のオフィスビルの典型のひとつとして貴重な建造物です。登録文化財の申請をおこない、その価値が認められて2000年に登録されました。

Plate登録文化財銘板

この建物は建設会社旧西本組の本社ビルとして昭和2年に西本組創始者西本健次郎により建立されました。設計は当時、早稲田大学で建築学を修めたばかりであった岩井信一によるものです。一説には彼の卒業製作であったとも言われています。
この時、同時に西本組のトレード・マークも公募し、漫画家の小野佐世男の案が採用され、現在も使われています。小野佐世男については東京芸術大学・足立元氏が書かれた「小野佐世男ー逆説の漫画家・空談家」〜東京文化財研究所編「昭和期美術展覧会の研究 戦前篇」2009年4月〜にて詳しく知ることが出来ます。雑誌「東京パック」の表紙なども手掛けた小野佐世男の作品と生き方を丁寧に拾い上げた本著にビル建設当時の時代背景が垣間見えます。
明治・大正・昭和初期の建築物は、保存されるには新しすぎる、あるいは移入文化の未消化ともとれる表現が評価対象になりにくい側面を持ち、日常的に何の抵抗もなく取り壊されています。しかしこうした西洋文明化、近代化の端境期の建築には見逃せない日本文化の本質のようなものが逆説的に浮き上がっていることも多く、少なくとも建物を壊す前に再見しておきたいところです。建築の寿命が極端に短くなっている現在の日本において、生き残った建物の社会的な位置づけを考えることは必要であると思われます。
和歌山大学システム工学部環境システム学科の本多友常教授の御協力により、同大学の河崎昌之助教授を実行部隊のまとめ役とした建築調査が進められました。

実測図とコンピュータ・グラフィックスはこちらです。この「西本ビルのアーカイブ・サイト」は和歌山大学の河崎昌之助教授によって作成されています。

なお、 近代建築探訪のMLを通じて本ホームページをご覧になったHAZEL様がこの建物のペーパークラフトを作成してくださいました。 こちらをご覧ください。

建物に関する概略データはこちらです。

構造解析図はこちらです。解析図作成は前田利民氏によるものです。解析ソフトは (株)ソフトウェアーセンターのSIRCADが使用されています。ご覧になるためにはXVLplayerのインストールが必要です。


Photo01旧西本組本社ビル正側面

Photo02旧西本組本社玄関

Photo03旧西本組本社ビル玄関からの見上げ

Photo04旧西本組本社ビル屋上

Photo05旧西本組本社ビル玄関ポーチ詳細

Photo06旧西本組本社ビル室内

Photo07旧西本組トレードマーク 作成:小野佐世男


Site map旧西本組本社ビル案内図

1F plan旧西本組本社ビル1階平面図

2-4 plans旧西本組本社2〜3階平面図

Roof plan旧西本組本社ビル屋階平面図・3階天井伏せ図

Elevations旧西本組本社ビル立面図

Sections旧西本組本社ビル断面図

Founder's photo西本組創始者とビル


このホームページ作成の責任者は西本直子と西本真一です。

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