第1回ワークショップ

2001年9月10日(月)〜2001年9月14日(土)
参加者:和歌山大学学生さん4名・一般の方々9名
指導:野島建設・宮尾さん/瀧川左官・宮本さん

0910 台風が和歌山市を直撃したため、午前中ガストで初顔合わせと資料配付ののち解散。12日に再開することを連絡。

0912 作業開始。スギ腰板貼りを野島さんに剥がしてもらったところ、戦後、曳き屋時に開けられた穴が5箇所と白蟻の巣(抜けがらであることは確認済み)がみつかった。
午前 白蟻の巣を撤去。曳き屋の穴の焼成煉瓦を取り去り、穴周辺の柔らかくなった土壁を取る。穴部分に竹で木舞を組む。
午後 壁土を宮本さんに作ってもらい、団子状にして木舞下地に付けていく。

0913 コテ板作りと穴埋め作業。
午前 ベニヤと桟木で自分のコテ板を作る。
宮本さんに土を作ってもらい、コテとコテ板を使って穴埋めの土壁を塗り重ねる。塗る前にまず水で湿らすこと。コテで塗った後は塗り重ね時にくっつきやすいように菱垣の模様をコテで入れておく。
午後 剥離している漆喰、及び柔らかくなっている中塗りを掻き落とす。漆喰の詳細部分を落とすのはなかなかもったいなくてできないが、これを思い切って落とさないと結局後で剥離の原因になると言われ、泣く泣く剥がす。
南側の壁面は中塗りが4センチほどの厚みでパネル状になって下塗りから剥離している。これをワッシャーを噛ませて長いビスで下塗りに留めた。(後日、親方の指示で下部構造体まで届く長いビスで木部に効くようにやり直し)

0914 接着剤を噴霧してもらい、掻き落とした壁をほぼ固めてから、今度は掻き落とした部分を埋め戻す。窓下は特に傷んでおり、中塗りもかなり削られ、1回では他の部分と高さを揃えられなかった。中塗り補修後、ひびが入っていた部分を示すラインを表面に入れておく。
約60センチ長のシュロ縄の約半分の位置に所謂ビン結びで釘を結わえたヒゲコを作る。これを30センチ間隔で上下千鳥となるように北面に打ち込んでいく。


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